総務部長 武井 大幸(たけい ひろゆき)

1975年生まれ。宮崎産業経営大学法学部卒業後、大手運送会社に入社。法人および個人営業・作業オペレーションなど20年にわたる現場経験を経て、現在は企業内労働組合の専従役員を担う。2022年に産業カウンセラーを取得、2025年より(一社)日本産業カウンセラー協会九州支部総務部長。
趣味は学生時代から35年続けている合唱のほか、家庭ではガーデニング・料理(得意料理はチキン南蛮)、家族構成は妻と1男1女・2匹のネコ。日向坂46を箱推しする50歳。

総務部長 武井大幸(たけいひろゆき)

これまでの経歴

みなさんこんにちは。一般社団法人日本産業カウンセラー協会九州支部で総務部長を務めています、武井大幸(タケイヒロユキ)です。私は宮崎県で生まれ育ち、実家は小規模ですが農業を営んでいました。担い手であった祖父を早くに亡くし、祖母と後を継いだ母が田畑を耕す姿を見て育ちました。幼少期の私は兄妹で家業や家事に借り出され、楽しい思いをあまりしたことがない少年時代を過ごしました。

母は私たちに苦労をさせたくないと、昼夜を問わず働き、3人の子どもを高校・大学と進学させてくれました。子を持つ親になった今になって、母には相当な苦労を掛けたのであろうと思います。なかなか充分な親孝行までは至りませんが、兄妹それぞれが家庭を持ち、自らの手で生活を営めるようになったことに感謝しつつ、社会に貢献することも一つの親孝行と思い日々を送っています。

私が就職した頃はいわゆる就職氷河期。就職活動は公務員試験含めて20社以上不合格という挫折を経験しながらも、1998年に縁あって現在の会社に就職しました。入社後、約20年にわたり現場で経験を積み、2017年より労働組合の役員を引き受けることになりました。現在は、企業内労働組合の宮崎県支部と、上部団体の地方組織において委員長の任を担っています。

協会からはその経歴を見込んでいただき?、2024年9月から九州支部長直轄企画室「改革プロジェクト」で、組織運営の課題と会員満足度向上に向けた改善提案を企画、2025年6月の九州支部総会での承認を経て総務部長を担うことになり、現在に至ります。

武井さん_これまでの経歴

産業カウンセラー協会に関わるまで

「産業カウンセラー」とう資格の存在を、私は知りませんでしたが、組合活動に携わる中でたまたま他県の委員長と名刺交換をした際に「産業カウンセラー」と書かれてあったことと、上部組織がメンタルヘルス対策の一環として日本産業カウンセラー協会に、組合員のカウンセリングで連携(賛助会員)をしていたため、興味を持ち始めました。

労働組合は、賃金・労働条件の維持向上のみならず、職場で起こる様々なトラブルやもめ事・ハラスメントなど、多くの相談が寄せられます。対して会社も、メンタルヘルス対策も含めた従業員の健康管理を「健康経営」の視点を持って取り組んでおり、従業員のこころと身体の健康を守ることは労使共通の課題でもあります。

そのような中、風通しのよい職場づくりのため、会社も社員に対し「傾聴」を実践するよう呼び掛け、教育も始まりました。しかし、いざ「傾聴」と言われても、それが何を意味し、どのように実践していくのか良くわかりませんでした。私は「会社だけでなく労働組合も、同じ視点を持って周囲と接していく必要」を感じ、本格的に「傾聴」を学ぶため産業カウンセラーを目指し、2022年に資格を取得しました。

運営幹部になったきっかけ

資格取得は大変でした。私はどちらかと言えば「解決思考」が強く、相手の感情をなかなか汲み取ることができずに、実技・実習では大変苦労をしました。

資格は何とか取得しましたが、実践で活用していくためには継続した自己研鑽と、人や組織、そして協会・協会員とのつながりを大切にしながら、生活や仕事をする上で常に「傾聴」を自分の中心に置いておきたい、と感じていました。

反面、資格取得後に、私自身が協会との距離を感じており、「会員に身近な協会にしたい」、「協会の活動に参加したい」と、まずは宮崎地域運営会議に、さらに産業カウンセラーの日検討委員会に応募し、協会の活動に参加してきました。その後、九州支部長直轄「改革プロジェクト」の募集があり、迷わず応募しました。

多くの応募があったと聞いていますが、私を含めた4名を選んでいただき、改革プロジェクトメンバーとして2024年の秋から、そして2025年7月から九州支部総務部長にご承認いただき活動をし、現在に至っています。

武井さん_運営幹部になったきっかけ

運営幹部としてやっていること、感じていること

私の前任の総務部長は不在でした。従って引継ぎもなく「ゼロから」のスタートと言っても過言ではありません。現在の支部の状況は講座事業や相談事業が伸び悩み、支部財政も芳しくない中で、完全なるマンパワー不足。支部長含めて事務局や支部運営に携わるみなさまも相当苦労されたのではないでしょうか。

私自身もいま、手探りの状態ではありますが、協会や支部の組織の全体像や細かい内部事情、過去の歴史や、関係する皆様のことを理解し、それらを支部運営につなげていく難しさも感じています。

総務部は直接収入を生むセクションではありませんが、会員が活躍できる組織づくりを進め、産業カウンセラーの存在意義を社会に発信していくために、会員と支部、各業務部長や地域責任者をつなぐ潤滑油の役割も併せ持つと思います。不安が無いと言えば嘘になりますが、ひとつひとつの課題に向き合い、会員の皆さんが少しでも支部を身近に感じ、活躍できる環境づくりに邁進していきます。

今後に向けて思い描くビジョン

振りかえると、企業人としての人生は最終コーナーにさしかかろうとしています。しかし、その後の人生を考えるとまだまだ先は長いです。

まずは、私自身のこころと身体を元気に保つことが大切です。会社で現場業務に従事していた20年前、今では考えられない時間外労働や過重労働は当たり前でしたし、ハラスメントに遭遇しメンタルダウン寸前にまで追いやられたこともありました。私自身が元気にそして、その中でハラスメントや過労死の無い社会づくりに少しでも貢献できればと考えています。

今は労働組合での相談活動に資格を活かすことが中心ですが、地域でひきこもり家族支援や、ゲートキーパー研修講師、防災士としても研修講師を務めるなど研鑽に励みつつ、いのちと暮らし、こころの健康を守る活動を続けていければと思っています。

支部運営についても多くの課題があり、先日の支部総会でも多くの意見をいただきました。好意的なご意見のみならず助言や提言、また苦言にも感謝するとともに、ひとつひとつを真摯に受け止め、支部改善に生かしていきたいと思います。
私ひとりの力は小さいですが、支部会員の皆様の声を推進力に変え、前へ進んで行きますので、引き続き支部運営へのご協力をよろしくお願いします。

武井さん_今後に向けて思い描くビジョン

編集後記

いつも笑顔が素敵な武井さん。支部内でずっと整理されていなかった規程周りや、会員さんが見やすいようにと組織図の作成、各種会議の調整・進行など、縁の下の力持ちとして九州支部を支えて下さっています。こうしてこれまでの生い立ちや、産業カウンセラーを取得されたキッカケを知ってみて、社会に貢献すること=親孝行という想いで支部や協会に貢献してくださっていることと、ご家族への深い愛情を感じました。

中でも特に印象的だったのが、いまの総務の業務が引継ぎもなく「ゼロから」のスタートであったということ。「ゼロイチ」を創り上げることは、本当に大変なことだと思います。そして、自らの役割を「潤滑油」と表現されているのも、武井さんの素敵なお人柄が滲み出ているように感じました。

これから九州支部は様々な社会課題に対して、カウンセリングやメンタルヘルスの知見をとおして、ソリューションを提示していきます。その中で、基盤を支えてくださっている武井さんがいらっしゃるからこそ、我々も新しいことにチャレンジしていけるのだな、としみじみと感じました。今後も総務部のご活躍に、より一層のご期待とご支援のほど、よろしくお願いいたします!

鈴木勇太